ETCカードにはクレジットカードと別々に持つ「分離型」と、クレジットカードとETCカードが1枚になった「一体型」の2種類があります。どちらも同じETCカードで別々で運用するか一緒に運用するかの違いがありますが、それぞれメリット・デメリットがあります。
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分離型のETCカード
分離型のETCカードは、VISAなどの国際ブランドの決済ネットワークを利用して加盟店で支払いできるクレジットカードと、追加発行でETC専用のカードを別々に持つタイプです。
分離型のETCカードのメリットや特徴など
- 不要な場合はどちらかを家に置いておける
- 利便性やセキュリティ面は一体型と同じくらい
- 一般的なETCカードの主流はこの分離型
分離型のETCカードは現在主流で、ほとんどのETCカードは分離型となっており、必要な場合はETCカードを追加申込みする形になっています。メリットとしては、クレジットカードとETCカードが別々なので不要な場合はどちらかを家に置いておけるというメリットがあります。
利便性やセキュリティ面ではどちらも一長一短でそれほど差はありません。
分離型のETCカードのデメリット
- 両方持ち歩くとかさばる
- 一体型より管理が面倒
物理的にカード枚数が2枚なので分離型の場合はかさばるというデメリットがあります。まあ必要に応じてETCカードを持ち出すようにしてというような細かい管理をしていればそれほど気にならないかも知れませんが、いつ高速を使うかわからないなんて人は常に財布に入れていたりするのでやはりデメリットだと言えます。
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一体型のETCカード
クレジットカードとETCカードが1枚となったカードで、これ1枚あれば街の加盟店での決済からETC利用まで楽に対応できます。
一体型のETCカードのメリットや特徴など
- 1枚でクレジットカードとETCカードの両方が利用できる
- 1枚なので管理が楽
- 利便性やセキュリティ面は一体型と同じくらい
なんと言ってもカード1枚で済むので持ち運びも分離型よりかさばりませんし楽です。ETCカードとクレジットカードを同時に使うなんてシチュエーションはありませんので、一体型でも特に問題はありません。
また、同じくカード1枚なので管理も楽です。その1枚をしっかりと管理していればOKです。分離型だと2枚のカードをしっかり管理しなければなりません。
一体型のETCカードのデメリット
- 主流では無いのでカードの選択肢が少ない
- 車載器に挿しっぱなしにしていて盗難に遭ったら面倒
一体型のETCカードの大きなデメリットとしては、主流が分離型なのでほとんど種類がありません。従って自然と選択肢は少なくなります。年会費無料でお得にポイントが貯まるクレジットカードがあっても、ETCカードは分離型の場合が多いです。気に入ったカードや利用環境に合ったカードがなかなか選択できない可能性があります。
また、紛失・盗難のリスクは同じ程度ですが、車載器に挿しっぱなしにして忘れていてそれが盗難に遭った場合、分離型ならETCカードだけなのでそこまで被害は大きく無いかも知れません。しかし、一体型の場合はクレジット機能が備わったクレジットカードがそのまま挿入されているので、高速道路通行以外での不正使用や悪用被害に遭う可能性が高くなります。
主なカード会社のETCカード一体型クレジットカード一覧
現在主要なクレジットカード会社が発行しているETC一体型クレジットカードはJCBから発行されているクレジットカードがあります。
エネオスカードやTS3カード、イオンカードなどでもETC一体型のクレジットカードが発行されていましたが、現在は新規募集などは終了しており取扱いされていません。やはり必要に応じて追加できる分離型ETCカードの方が人気で各社カードラインナップの見直しなどによって減っています。
クレジットカード会社 | ETCカード一体型の クレジットカード |
---|---|
ジェーシービー (JCB) |
ETC/JCBカード ETC/JCBゴールドカード |
おわりに
ETCカード一体型も1枚で便利というメリットはありますが、なんと言っても種類が少なすぎて選択肢がありません。過去にETC一体型のクレジットカードを発行していたカード会社も現在は分離型を採用しており、クレジットカードとETC専用カードの2枚持ちが主流です。
どうしても一体型が良いという場合はJCBから発行されているETC/JCBカードを選択する形になりますが、ガソリンスタンドと高速道路の利用料金に応じたキャッシュバックがあるくらいで特に特徴があるという訳ではありません。よほど車の利用が多いという方でない限り一体型を選択するメリットはあまりありません。