クレジットカードには利用枠(限度額)というものがあります。これは審査で最初に決められたり利用状況に応じてカード会社が上げたり、会員が希望すれば利用枠を引き上げる(増枠)こともできます。
利用枠が上がるということはそれだけカード会社からの信用を得ている証でもあります。しかし、利用枠が高すぎると言うのも時にはデメリットとなることもあります。ここでは利用枠を引き下げる方法(減枠)とそのメリットについてです。
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クレジットカードの利用枠(限度額)を下げるメリットはある?
クレジットカードの利用枠は初めは少ないと感じる場合もあるかも知れませんが、利用実績を積み重ねていくと希望しなくても自動的にカード会社が利用枠を引き上げてくれる場合があります。他にも、利用枠が足りないと感じる時には利用枠の増枠を申請することで引き上げてもらうことも可能です。
しかし、利用枠が増えることはメリットばかりではありません。
最近クレジットカードの利用が減ってきたという場合や、ついついカード決済をしてしまい無駄な買い物をしてしまう、思っている以上に利用枠が増えていてどうして良いか分からない。そんな時は利用枠を引き下げてみるのも方法です。
紛失や盗難など不正使用の際に被害をより抑えられる事も
まず不正使用の被害に遭った際に利用枠を引き下げていると、より被害額を抑えられる事もあります。紛失や盗難、その他不正使用はさまざまな形で起こりえます。
100万円あった利用枠を普段の利用が15万円程度だから30万円の利用枠に引き下げた場合、被害にあっても最大で30万円で済みます。
もちろんクレジットカードの不正使用の被害は盗難保険によりカード会社がその損害を補償してくれます。しかし、不正使用による損害の補償は期日があり一般的にカード会社へ連絡をした日からさかのぼって60日程度で、それ以前の被害は補償されません。
また、気付いたとしても不正使用かどうかの調査が必ず行われ、すぐに結果がでれば良いですが、1~2ヶ月程度かかる場合もあります。その間に締め日と支払日が訪れると一旦不正使用の疑いのある請求分も支払わなければならない事もあります。(状況やカード会社によって対応は異なります)
こういった万が一の場合に利用枠が高いとより被害が大きくなってしまう可能性もありますが、利用枠が低いと少ない被害で抑えられる可能性もあります。
利用枠を下げる事で無駄な利用を減らせる
クレジットカードの利用枠を引き下げるもう一つのメリットとしては、余計な無駄使いを減らす事ができます。もちろんきちっと金銭管理できる人であれば関係ありませんが、その場で直接現金を支払う訳ではないので、ついつい使いすぎてしまうなんてこともあります。
利用枠が高ければ毎月の給料では変えないような高価な商品であっても分割払いやリボ払いなどで決済ができたりしますので、思い切って買い物をしてしまうかも知れませんが、利用枠を毎月必要な額に+αくらいで抑えておくと思い切った買い物もできなかったり減ったりするので無駄な買い物や不要なものを買ってしまうということも減らすことが可能です。
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利用枠を引き下げる場合の注意点
利用枠を減らす事は不正使用の被害や使いすぎを防ぐといったメリットもありますが、減枠を行う前に注意しておかなければならない点もあります。
一時的に減枠をすることはできない
利用枠の増枠では継続的な増枠と、海外旅行などの際に便利な一時的増枠がありましたが、減枠は継続的に減枠されてしまい一時的に減枠させるというような事はできません。一度減枠をするとそのまま利用枠は引き下がったままになります。
減枠する際には利用状況に合わせて下げないと困る場合も
日々の生活で必要な買い物や公共料金や携帯代など固定費の支払いで利用しているカードの利用枠をギリギリまで下げてしまうといざという時に枠が足りず困ってしまう場合もあります。普段使っているカードの場合、無理に減枠したりせずにある程度の余裕を持たしておいた方が良いです。
一方で、クレジットカードを何枚も持っていて普段あまり使っていないクレジットカードがあるという場合には、利用枠を思いっきり下げても困ることは無いと思います。
再度利用枠を引き上げる場合(増枠)には審査が必要となる
その時は利用枠をそれほど使っていなかったから減枠したけれども、しばらく使っているうちに公共料金や継続的に支払っている固定費などが増えてきたので今の利用枠ではギリギリになってきたという状況になった場合、簡単に利用枠が戻せる訳ではありません。
利用枠を下げる際には審査なんてありませんが、利用枠を上げる場合には必ず審査がありますので、信用情報の内容や利用状況、属性の変化などによって審査に通らない可能性も出てきますので注意が必要です。また、審査には1週間程度かかる場合もありますので、急にカード決済したい時でも枠がなければすぐに上げる事ができないので困る場合もあります。
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主なカード会社の利用枠を引き下げる方法
クレジットカードの利用枠を引き下げる方法(利用枠の減枠)はカード会社によっても異なりますがいくつかの方法があります。
- 電話で利用枠の引き下げを依頼する
- WEB会員サービスにログインしオンラインで変更する
主にこの2種類の方法で利用枠を下げる事ができるようになっています。カード会社によっては電話でしか受付けてくれない場合もありますし、オンラインから手続きを推奨している場合もありますがどちらも簡単にできます。
一般的にはクレジットカード裏面のカード発行会社へ電話し、自動音声ガイダンスに従って操作しオペレーターに減枠を依頼すれば対応してもらえます。
クレジットカード会社 | 減枠の手続き方法 |
---|---|
三井住友カード | クレジットラインデスクへ電話にて変更可能 |
MUFGカード DCカード (三菱UFJニコス) |
MUFGカードコールセンターへ電話にて変更可能 DCカードの場合はカード裏面の番号へ電話にて変更可能 |
NICOSカード (三菱UFJニコス) |
NICOSコールセンターへ電話にて変更可能 |
ジェーシービー (JCB) |
WEB会員サービス「MyJCB」から申込可能 ※ 一部MyJCBから変更できない場合はカード裏面から電話にて変更可能 |
アメリカン・エキスプレス | 利用限度額に一律の制限が無く減枠というものが無い |
ダイナースクラブ | 利用限度額に一律の制限が無く減枠というものが無い ※ ショッピングリボとキャッシングローンの利用枠は クラブ・オンラインから変更手続きが可能 |
クレディセゾン (セゾンカード) |
カード裏面のインフォメーションセンターへ電話にて変更可能 |
UCカード | カード裏面の番号へ電話にて変更可能 |
イオンカード | WEB会員サービス「MyPage*」より変更可能 コールセンターへの電話でも変更可能 ※ 暮らしのマネーサイトMyPage |
エポスカード | カード裏面の番号へ電話にて変更可能 |
オリエントコーポレーション (オリコカード) |
オリコカードセンターへ電話にて変更可能 |
セディナ OMCカード CFカード |
アンサーセンターへ電話にて変更可能 |
Yahoo! JAPANカード (ワイジェイカード) |
コンタクトセンターへ電話にて変更可能 |
楽天カード | 楽天e-NAVIにログインし、利用可能枠変更より手続き可能 |
ジャックスカード | ジャックスカスタマーセンターへ電話にて変更可能 |
dカード | カード裏面の番号へ電話にて変更可能 |
au WALLETクレジットカード | カード裏面の番号へ電話にて変更可能 |
トヨタTS3カード | インフォメーションデスクへ電話にて変更可能 |
ライフカード | カード裏面の番号へ電話にて変更可能 |
リクルートカード | カード裏面の番号へ電話にて変更可能 (VISA・MasterCardはMUFG、 JCBはジェーシービー) ※ 国際ブランドにより発行会社が異なります。 |
ポケットカード・ ファミマTカード |
ポケットカードサービスデスクへ電話にて変更可能 ファミマTカードサービスデスクへ電話にて変更可能 |
セブンカード | インフォメーションセンターへ電話にて変更可能 |
UCSカード | カード裏面の番号へ電話にて変更可能 |
ニッセンレン (日専連) |
カード裏面の番号へ電話にて変更可能 |
りそなカード | インフォメーションデスクへ電話にて変更可能 |
ビューカード (JR東日本) |
ビューカードセンターへ電話にて変更可能 |
ToMeカード (東京メトロ) |
カード裏面の番号へ電話にて変更可能 |
OPクレジットカード (小田急電鉄) |
小田急カード専用デスクへ電話にて変更可能 |
東急カード・TOP&カード | インフォメーションデスクへ電話にて変更可能 |
出光カード | サービスデスクへ電話にて変更可能 |
JALカード | カード裏面の番号へ電話にて変更可能 (発行元により異なる) |
ANAカード | カード裏面の番号へ電話にて変更可能 (発行元により異なる) |
アプラス | NETstation*APLUS(ネットステーションアプラス)に ログインし変更手続きが可能 |
JFRカード (大丸・松坂屋カード) |
JFRカードお問い合わせセンター又は、 各店クレジットサービスセンターで変更可能 |